CGモデリングとコンピューター制御加工
CG modeling and computer controlled machining
窯業の可能性を広げる
CGモデリングとコンピューター制御加工
窯業における生地の成形は、ろくろ成形に始まり、その後、型による成形が登場し、現在主流となっています。
型は、彫刻刀で削り出した石膏の原型をもとに手作業で作られるか、または、CAD製図による3DモデルをもとにNC切削加工で作られます。
CADとマウスによるモデリングは、「無機形状モデリング」と呼ばれ、凹凸の少ない単純な形状のモデリングに用いられます。
当社は、この3Dモデリングの工程に、コンピューターグラフィックス(CG)とペンタブレットを活用した「有機形状モデリング」の手法を新しく導入しました。
CGによるモデリングは、スカルプト(デジタル彫刻)と呼ばれ、粘土の生地をひねるようにモデルを変形したり、彫刻刀で複雑な模様をモデルに刻んだり、ありとあらゆる技法を使うことができます。
高精細レリーフ加工
Fine relief processing
レリーフは、浮き彫り、陽刻とも呼ばれ、生地を盛り上げて修飾する技法です。
高精細透かし絵加工(リトファニー)
Fine lithophane processing
19世紀に西洋で誕生した透かし絵技法、リトファニー。
磁器はわずかながら透光性を持っているので、薄く削ることによって光を透すようになります。
この薄く削った磁器に背後から光をあてると、薄い所は明るく、厚い所は暗くなるので、細かく厚みを変えることによって、絵画のような表現をすることができます。
従来は、蝋や石膏を削って手作業で原型を作っていましたが、当社は、コンピューターの仮想空間上で原型をデジタル彫刻し、従来より高精細な新しい技法としてリニューアルさせました。
制作工程
Production Process